【徹底解説】PayPalの新ステーブルコインPYUSD(PayPal USD)とは?仕組みや将来性を徹底解説

 

こんにちは。DW3です。

PayPalが新たにリリースしたステーブルコイン「PYUSD(PayPal USD)」。 

多くの方が「PYUSDとは何なのか」「仕組みや将来性について知りたい」などの考えを持っていることでしょう。 

今回は、PYUSDの誕生背景から独自の特徴、そして将来展望まで、詳しく解説します。 

仮想通貨市場の最新動向や取引の判断を下すための一助となるでしょう。 

PYUSDについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。 

 

この記事について

  • PYUSDの概要が理解できます。
  • なぜ今PYUSDに注目すべきなのかが分かります。
  • PYUSDの将来性について理解できます。

こんな方は必ず読んでください

  • PYUSDについて詳しく知りたい方。
  • PYUSDという言葉を聞いたことはあるが、イマイチ理解できていない方。
  • PYUSDの将来性について知りたい方。

この記事の信頼性

  • 日本、海外の豊富な文献を調査し要点をまとめました。
  • 投資対象としての仮想通貨だけではなく、テクノロジーとしてのブロックチェーンを研究している筆者による調査レポートです。
  • ブロックチェーン専門家の第三者的視点を交え、記事の信憑性を確認しています。

それでは解説していきます。

 

PYUSD(PayPal USD)誕生の背景 

近年、仮想通貨の世界は急速に進化しています。 

その中で、2023年8月7日にPayPalが新たにステーブルコイン「PYUSD(PayPal USD)」をリリースしました。 

リリースの背景とは何でしょうか? 

ここでは、PYUSDの誕生に至る背景とPayPalのビジョンを探ります。

PayPalと仮想通貨の歴史 

PayPalは、イーロン・マスクが率いたX.com社とピーター・ティールが率いたコンフィニティ社が合併して1998年に設立されました。 

アメリカを中心に、200以上の国と地域で利用されるこの決済サービスで、21通貨以上に対応。 

2023年8月時点では、世界中で4億3千万人以上が利用し、3100万以上のお店での支払いに対応しています。 

金銭の授受をPayPalが仲介するため、取引先にクレジットカード番号や口座番号を知らせる必要がないのが提供するサービスの大きな特徴です。 

以下は、PayPalの仮想通貨に関するこれまでの、主要なイベントや情報を年月ごとにまとめた表です。 

 

年月出来事
2020年PayPalが仮想通貨の取り扱いを開始すると発表 
2021年イギリスでもPayPalを通じて仮想通貨の利用に対応 
アメリカの仮想通貨取引所コインベースのユーザーがPayPalで仮想通貨を購入できるようになる 
仮想通貨機能を含む多機能ウォレット「スーパーアプリウォレット」の提供を発表
2022年PayPalが独自のステーブルコイン「PayPal Coin」の発行を検討していることが報道で取り上げられる
2023年5月イーサリアムのウォレットMetaMaskで、PayPalを利用してのイーサリアム購入送金が可能に 
PayPalの子会社「Venmo」で仮想通貨の購入送金可能に 
2023年8月「PayPal USD」という名称でステーブルコインが正式にリリースされる 
仮想通貨ハブの提供開始 

PayPalは、他企業との提携、独自に仮想通貨関連のサービスを立ち上げるなど、仮想通貨関連サービスの提供を拡大しています。 

PayPal CEOのダン・シュルマン氏が思い描くビジョン

PayPalのCEO、ダン・シュルマン氏は、仮想通貨の実用性を高めることに注力しています。 

2020年には、PayPalの仮想通貨の取り組みが単なる保有や取引だけでなく、実際の購入の資金源としての役割も果たすと述べました。 

彼の予想では、PayPalの全加盟店で仮想通貨が使用可能となり、有用性が大幅に強化されるとのことです。 

さらに、今回リリースしたPYUSDのプレスリリースにてシュルマン氏は、デジタル通貨の普及のためには、安定して使える金融商品が必要だと強調しています。 

PayPalの新しいステーブルコイン「PayPal USD」は、そのビジョンを実現するための一歩として、デジタル決済の成長をサポートする役割を果たすとの考えを示しました。 

 

PYUSD(PayPal USD)の基本的な特徴 

「PYUSD」とは具体的にどのような特徴を持つのでしょうか。 

ここからは、PYUSDの主な機能や利用シーン、特色を詳しく解説します。 

ステーブルコインに分類  

PYUSDはステーブルコインに分類されます。 

ステーブルコインとは、価格が安定するように設計された仮想通貨の一種です。 

なぜ、ステーブルコインが設計されたかというと、ビットコインやイーサリアムのような仮想通貨は価格変動が大きく、利便性が低いからです。 

そこで、価格変動が少なくなるように設計されたステーブルコインが登場しました。 

ステーブルコインについて詳しい情報を知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。 

ERC-20トークンとして発行 

PYUSDはイーサリアム(Ethereum)のERC20規格トークンとして発行されました。 

ERC-20は、イーサリアムブロックチェーン上の標準的なトークンです。 

多くのステーブルコインやその他のトークンがERC-20に基づいて作成されています。 

イーサリアムは、スマートコントラクトが実装されており、DApp(分散型アプリケーション)を開発できるプラットフォームです。 

イーサリアムでは、すでに多くのアプリケーションが開発されています。 

巨大なプラットフォームでリリースされたPYUSDは、イーサリアムに関連する多くの開発者やウォレット、DAppでの利用が想定可能です。 

名称PayPal USD
トークンシンボルPYUSD 
トークン規格ERC-20
リリース日2023年8月7日
発行元Paxos Trust Company
上場取引所Huobi(2023年8月時点) 
出典:PayPal USD (PYUSD) – Paxos 

PYUSD(PayPal USD)の主な機能と利用シーン  

PYUSDの機能は以下のとおりです。 

機能詳細
PYUSDの売買PayPalアプリまたはPayPalの公式サイトでPYUSDを売買可能
仮想通貨の交換機能 変換機能を使用して、PayPalがサポートしている他の仮想通貨を購入できる 
PYUSDと別の暗号通貨間の変換には、1.00 ~ 9.99米ドル分の交換で、0.49米ドル分の手数料が必要 
PYUSDで支払う数百万のオンラインストアで、PYUSDでの支払いが選択可能 
PYUSDの送受信PayPalのアカウント同士であれば、PayPalUSDを無料で送受信可能 
イーサリアムウォレット宛にも簡単に送金可能。
出典:PayPalステーブルコイン |米ドル暗号通貨 |米国PayPal 

他にも、以下の利用シーンが想定されています。 
  • 仮想環境での支払い、国際送金の簡便化 
  • 知人や家族への迅速な送金 
  • 開発者やクリエイターへの支払い 

PYUSD(PayPal USD)の仕組みとは?安全性と信頼性について   

仮想通貨の信頼性は、その価値や利用の基盤となります。 

PYUSDはどのようにして安全性と信頼性を確保しているのでしょうか。 

ここでは、その仕組みと透明性について深掘りします。

価値を支える準備金の仕組み 

ステーブルコインは、価値が安定しているアセット(多くは法定通貨)に連動して価値を保持する仮想通貨の一種です。 

ステーブルコインには、大きく分けて以下4種類があります。 

  • 法定通貨担保型:法定通貨を担保にするステーブルコイン 
  • 仮想通貨担保型:仮想通貨を担保にするステーブルコイン 
  • コモディティ担保型:市場で取引される貴金属やエネルギーなどと連動するステーブルコイン 
  • 無担保(アルゴリズム)型:アルゴリズムによって価格を安定させているステーブルコイン 

PYUSDは、「法定通貨担保型」に分類可能です。 

法定通貨担保型は、米ドルなどの法定通貨をステーブルコインの裏付けとしています。 

発行者が担保として同額以上の法定通貨を準備金として保有することで、ステーブルコインの価格変動を法定通貨と連動させ、価値を安定させているのです。 

PYUSDの場合は、米ドル預金、短期米国債、および同様の現金同等物によって裏付けられており、1米ドル=1PYUSDで交換できます。 

Paxos社との連携 

PYUSDはPaxos Trust Companyによって発行されているPayPalのステーブルコインです。 

Paxosは、仮想通貨の取引インフラや保管、管理サービスなどを提供しています。 

2012年に創業、2020年には、PayPalやイギリスの決済サービスプロバイダーRevolutなどと提携しました。 

また、PayPalは仮想通貨の売買サービスを提供していますが、このサービスもPaxosの技術が使われています。 

透明性の確保:報告書と証明書  

ステーブルコインの価値は、裏付けとなる資産によって保証されています。 

そのため、保有する資産の内容や額を公開することで、ユーザーはステーブルコインの安全性や信頼性を判断する材料を得ることが可能です。 

Paxosは、この透明性を重視しており、ポートフォリオの構成を毎月公表しています。 

PYUSDの報告は2023年9月から公開される予定です。 

証明書は独立した第三者の会計事務所のWithumSmith+Brown, PCによって発行されます。  

PYUSD(PayPal USD)の将来性について 

PayPalがリリースしたPYUSDは、今後の仮想通貨市場でどのような役割を果たすのでしょうか。 

最後に、PYUSDの将来的な展望について考えます。 

PayPalの巨大なユーザーベースの影響  

PayPalは、世界で4億3千万人以上のユーザーを持つ巨大なプラットフォームです。 

PYUSDは現時点で米国のユーザーのみに提供されていますが、将来的な影響は計り知れません。 

CoinMarketCapのデータによれば、ステーブルコイン最大市場規模を誇るUSDTのホルダー数は450万アカウント程度であり、次いで第2位のUSDCは170万アカウントほどです。 

もしPYUSDがPayPalの全ユーザーに普及すると、PYUSDが世界最大シェアのステーブルコインとなる可能性もあります。 

さらに、イーサリアムはすでにブロックチェーン分野でのリーダーとしての地位を確立していますが、米ドルに裏付けされたPYUSDのような大手の出現は、イーサリアム利用の拡大とその影響力をさらに高める可能性があります。

取引や支払いなどの利便性が向上する 

PYUSDは、実用的なステーブルコインとして注目されています。 

特に米国において、PYUSDの導入は、国内の支払いシステムに革命をもたらすかもしれません。 

仮想通貨からPYUSDへ簡単に交換できるので、消費者やビジネスの間での取引や支払いの利便性が大幅に向上することが期待されています。 

そして、PayPalのビジョンは、PYUSDを中心に、顧客、加盟店、そして開発者の間での取引を簡単にすることです。 

伝統的な通貨とデジタル通貨の間のギャップを埋めることで、新しい決済の形が生まれる可能性があります。 

仮想通貨ハブの導入 

PayPalは、ユーザーの取引体験を向上させる「仮想通貨ハブ(Cryptocurrencies Hub)」を一部のユーザーに導入しました。 

仮想通貨ハブでは、仮想通貨の売買、送金、交換などが可能です。 

実際の取引、送金サービスはPYUSDの発行業者であるPaxos Trust Companyや他のサービスプロバイダーが管理します。 

この仮想通貨ハブによって、PYUSDのアクセス性と普及率がさらに向上する可能性があります。 

最後に

以上、PayPalが新たにリリースしたステーブルコイン「PYUSD」の特徴から将来性までを解説してきました。

PYUSDは、仮想通貨市場における新たな動きとして注目を集めています。 
また、ERC-20トークンとしての特性を持ちつつ、多様な利用シーンでの活用が期待されています。 

そして、価値の裏付けや透明性の確保、そしてPaxos社との連携によって安全性や信頼性が強化されています。 

今後の仮想通貨市場において、PYUSDは重要な役割を果たすとともに、PayPalの戦略の一部としてその存在感を強めることが予想されます。ぜひ知識を深め、利用してみてはいかがでしょうか。

 

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