【徹底解説】DeFiレンディングプラットフォームAave(アーべ)とは?仕組み・将来性・メリットとデメリットについて徹底解説

 

こんにちは。DW3です。

「Aave(アーベ)」は、銀行や取引所などの第三者を介さずに、仮想通貨の貸し借りができる分散型のレンディングのプラットフォームです。 

信用委任システムやフラッシュローンといったユニークな機能も提供し、DeFiレンディングにおいては圧倒的な人気を誇ります。 

この記事では、Aaveの基本的な概要や使い方、そして将来性についてわかりやすく解説していきます。

 

この記事について

  • Aaveの概要が分かります。
  • なぜ今Aaveに注目すべきなのかが分かります。
  • Aaveの使い方や将来性について理解できます。

こんな方は必ず読んでください

  • Aaveについて詳しく知りたい方。
  • Aaveという言葉を聞いたことはあるが、イマイチ理解できていない方。
  • Aaveの使い方について知りたい方。

この記事の信頼性

  • 日本、海外の豊富な文献を調査し要点をまとめました。
  • 投資対象としての仮想通貨だけではなく、テクノロジーとしてのブロックチェーンを研究している筆者による調査レポートです。
  • ブロックチェーン専門家の第三者的視点を交え、記事の信憑性を確認しています。

それでは解説していきます。

 

Aave(アーべ)とは?

引用:https://aave.com/

Aaveとは、フィンランド語で「お化け」を意味し、その意味通りに透明かつオープンなレンディングプラットフォームを目指しています。 

Aaveでは30種類以上の仮想通貨の貸し借りが可能で、他にはない独自のサービスとして「信用委託システム」や「フラッシュローン」が利用可能です。 

2017年にスタニ・クレショフ(Stani Kuoechov)氏がETHLendというプロジェクトを立ち上げましたが、2018年にAaveという名称に変更されました。 

現在(2023年4月時点)では、DeFiのTVL(Total Value Locked / 預けられた資産の合計)ランキング3位、レンディングジャンルにおいては1位に位置し、約16万人のトークン保有者が参加する大型の分散型プロトコルです。 

名称Aave(アーべ)
対応チェーン・Ethereum 
・Arbitrum 
・Avalanche 
・Fantom 
・Harmony 
・Optimism 
・Polygon
取扱通貨■ ETH 
■ DAI 
■ AVAX 
など、30種以上
対応ウォレット■ Metamask 
■ WalletConnect 
■ Coinbase Wallet 
など
公式HPhttps://aave.com/
公式X(旧:Twitter)https://x.com/AaveAave?s=20
出典:https://aave.com/

Aaveが発行する独自通貨「AAVE」

独自通貨「AAVE」は、Aaveプロトコルが発行するガバナンストークンです。 

AAVEトークンの保有者は、Aaveの運営に関わる投票に参加できます。 

また、プロトコルのエコシステムを保全する手段としてステーキングにも利用されています。 

通貨名称AAVE
価格1AAVE = ¥9342.45
時価総額ランキング第46位
最大枚数16,000,000枚
取扱取引所・Binance 
・Coinbase 
・KuCoin 
・Uniswap
など
※2023年9月時点 参照 https://coinmarketcap.com/ja/currencies/aave/

 

Aave(アーべ)の特徴・仕組み

Aaveは、分散型のレンディングプラットフォームですが、その特徴や仕組みはどうなっているのでしょうか。 

以下の3点について解説します。

  • 仮想通貨の貸し借りをするプラットフォーム 
  • 「信用委任システム」と「フラッシュローン」 
  • ステーキング機能 

仮想通貨の貸し借りをするプラットフォーム

出典:https://docs.aave.com/developers/v/2.0/

Aaveでは、仮想通貨を貸して利益を得られます。 

ユーザーが貸した仮想通貨は流動性プールに貯められ、借り手側のユーザー自身の仮想通貨を担保にして、流動性プールから仮想通貨を借りられます。 

担保は借りる仮想通貨よりも高く保つ必要があり、例えば10万円分のUSDCを預けた場合15万円以上のETHを借りることはできません。 

また、仮想通貨を返す際は金利分も払う必要があり、金利は変動金利と安定金利の2つから選択可能です。 

「信用委任システム」と「フラッシュローン」

Aaveには、「信用委任システム」と「フラッシュローン」2つの独自サービスがあります。 

信用委任は、貸し手が仮想通貨をAaveに預けることを条件に、借入権(自分の信用)を他のユーザーに譲ることが可能です。 

これにより、預けた仮想通貨の利息分に加えて、追加の利息を得られます。 

また、借入権を受けたユーザーは無担保で仮想通貨を借りることが可能です。 

フラッシュローンは、1つのトランザクションで借りた金額と手数料の返却を条件に、仮想通貨を無担保で借りられるサービスです。 

フラッシュローンはアービトラージなどで取引するトレーダーに利用されます。 

これらの機能を利用するためには、ブロックチェーンやプログラミングについての専門知識が必要です。 

詳しく知りたい方は、公式サイトやドキュメントを参照するようにしてください。 

ステーキング機能

Aaveでは、ステーキング機能で、仮想通貨(トークン)を預けて報酬を得られます。 

ステーキングとは、トークンをロックして、流動性の提供やプロトコルの保全に貢献できるシステムです。 

Aaveには以下2種類のトークンを利用したステーキングがあります。 

  • AAVEトークン 
  • ABPTトークン 

AAVEトークンを利用したステーキングは、プロトコルの仮想通貨が不足した場合に補う目的があります。 

ABPTトークンを利用したステーキングでは、流動性を刺激するのが目的です。 

また、ABPTトークンは、「Balancer」という分散型取引所に、AAVEトークンとイーサリアム(ETH)を預けることで入手できます。 

DAOは、3つの要素が連携して運営されています。

ブロックチェーンにより、データや契約が安全かつ確実に管理され、スマートコントラクトがDAOの活動、ルール、契約などを自動化します。

ルールなどの決定にはガバナンストークンを利用して、DAOのメンバーによって意思決定します。

これら3つの要素が連携してDAOを形成しているのです。

 

Aave(アーべ)のはじめ方

Aaveをはじめる手順は、以下の4つです。 

  1. 仮想通貨ウォレットの準備 
  2. 仮想通貨取引所でイーサリアム(ETH)を用意 
  3. 仮想通貨(イーサリアム)をMetamaskに送金 
  4. Aave(アーべ)に接続 

各手順について解説していきます。 

仮想通貨ウォレットの準備

Aaveを利用するには、仮想通貨を管理するためのウォレットが必要です。 

Aaveでは、以下のウォレットが利用できます。 

  • ブラウザウォレット(MetaMask、TrustWallet、EnjinWalletなど) 
  • WalletConnect 
  • Coinbase Wallet 
  • Torus 
  • Frame 

これらの中では、イーサリアムウォレットのMetamaskの利用がおすすめです。 

以下の記事でMetamaskについてインストール方法から使い方まで詳しく解説しています。 

 Metamaskを利用したい方は、参考にしてみてください。 

仮想通貨取引所でイーサリアム(ETH)を用意 

Aaveを利用するには、仮想通貨が必要です。 

Aaveは、イーサリアムチェーン上に構築されているDefiアプリケーションなので、イーサリアム(ETH)を用意しましょう。 

Aaveでのイーサリアム(ETH)は、 

  • ガス代(手数料) 
  • 支払い 
  • ステーキング 
  • 担保 

など、さまざまな用途に利用できます。 

ただし、イーサリアム(ETH)はガス代が高価であり、運用中にも価格が変動しやすいため、海外取引所やブリッジなどを利用してUSDTやUSDCなどのステーブルコインも利用するとよいでしょう。 

イーサリアム(ETH)をMetamaskに出金 

次に、イーサリアム(ETH)をMetamaskに出金します。 

出金方法は以下の通りです。 

1. ブラウザ拡張機能のMetamaskアイコンをクリックして、ウォレットを開く 

2.アカウント名の下に表示されている、Metamaskのアドレスをコピー 

3.仮想通貨を購入した取引所にログインし、仮想通貨の出金ページを開く 

4.出金ページの入力欄にMetamaskのアドレスをペーストして入力し、出金額を設定 

5.出金手数料や確認画面を確認したら出金し、Metamaskに反映されるのを待つ 

アドレスを間違って出金すると、基本的に仮想通貨を取り返せません。 

仮想通貨を出金する時は、アドレスを正確に入力しましょう。 

Aave(アーべ)に接続 

次に、Aaveに接続します。 

手順は以下の通りです。 

  1. Aaveの公式サイト(https://aave.com/)にアクセス 
  2. 公式サイトページ内の「Launch App」を押下し、Aaveのアプリケーションへ移動 
  3. 移動先の「Connect Wallet」を押下 
  4. 「Browser Wallet」を押下 
  5. Metamaskが起動し、案内に沿って承認 

以上の方法でAaveに接続できます。 

Aave(アーべ)の使い方

それでは次に、Aaveの使い方について解説していきます。 

本記事ではAaveの基本的な使い方である以下の3つをご紹介します。 

  • 仮想通貨の預け方(貸し出し) 
  • 仮想通貨の借り方 
  • ステーキングの仕方 

仮想通貨の預け方(貸し出し) 

Aaveに預ける方法を解説します。 

方法はとても簡単で、手順は以下の3つだけです。 

  1. 「Dash board」または「Markets」へ移動 
  2. 預けたい通貨の「Supply」を選択 
  3. 数量などを設定し、貸し出す 

以下より、「Dash board」から貸し出す方法を具体的に解説します。 

Aaveにウォレットを接続している状態であれば、「Dashboard」の「Assets to supply」に保有している仮想通貨が反映されています。 

リストの中から貸し出したい仮想通貨を選択し、「Supply」を押下しましょう。 

「Please switch to Ethereum. Switch Network」という文言が表示されている場合は、対応しているネットワークではないという警告なので、イーサリアムメインネットに切り替えましょう。 

「Amount」の項目で、預け入れる仮想通貨の数量を設定し、APY(年率利回り)やガス代を確認します。 

続いて「Supply ETH」を押し、トランザクションを承認すると預入の完了です。 

預け入れた通貨は、Aaveにロックされ利息が発生します。 

預けた仮想通貨を引き出したい場合は、「Dashboard」の「Withdraw」から引き出すことが可能です。 

仮想通貨の借り方

Aaveで仮想通貨を預けたら、それを担保として仮想通貨を借りることが可能です。 

「Dash board」画面右側の「Assets to borrow」から借りたい仮想通貨を選択し「Borrow」を選択します。 

次に設定画面へ移動し、借りる金額と金利を安定金利(stable)と変動金利(variable)から選択し、仮想通貨を借ります。 

金利は後から「Dash board」で変更可能です。 

返済方法は、「Dash board」の「Borrowings」から「repay」を選択して返済できます。 

借りた仮想通貨は、同じ仮想通貨で返済するルールがあり、例えば、0.5ETHを借りた場合は、0.5ETHに加えて利息分が必要です。 

 

ステーキングの仕方

 

AAVEには2種類のステーキング方法があると先述しましたが、今回は「AAVEトークン」を利用してステーキングする方法を解説します。 

AAVEトークンを預けるため、仮想通貨「AAVE」が必要です。 

仮想通貨「AAVE」は海外取引所(BinanceやOKX)やDEX(Uniswapなど)で取り扱っているので、準備しましょう。 

ステーキングする手順は以下の通りです。 

 メニューから「Stake」を選択 
 ↓

 「Stake」を選択し、金額を設定 
 ↓

 Metamaskでトランザクションの承認 
 ↓

 AAVEがウォレットからステーキングプールへ移動し、ステーキングの手続き完了 

以上がステーキングする方法です。 

報酬を請求したい場合 

メニューの「Stake」から「Claim AAVE」をクリックすると、ステーキング報酬を請求できます。 

ステーキングを解除したい場合 

ステーキングを解除したい場合は、メニューの「Stake」から「Unstake」を選択し、金額を入力して「unstake」をクリックします。 

ステーキング後はクールダウン期間(10日ほど)を経てから2日以内(アンステーク期間)に出金が可能です。 

Aave(アーべ)の注意点

Aaveは、暗号資産の貸し借りができ、利子を得ることが可能です。 

しかし、Aaveを利用する際には、いくつかの注意点があります。 

  • Aaveのモバイルアプリはない 
  • バージョンによってネットワークや利回りが異なる 
  • 担保が清算される可能性がある 
  • ハッキングされるリスクがある 

Aaveのモバイルアプリはない 

Aaveは、モバイルアプリをリリースしていません。(2023年4月時点) 

もし、アプリストアでAaveのアプリを見つけた場合、偽物のアプリなので利用しないようにしましょう。 

ウォレットアドレスの情報を要求され、被害に遭う可能性があります。

バージョンによってネットワークや利回りが異なる 

Aaveは「Version2」と「Version3」2つのバージョンが利用可能です。 

これらのバージョンによって、対応するネットワークや利用できる仮想通貨、利回りが変わります。 

基本的にはバージョン3の方が利回りは高く、対応するネットワークもVersion2の4つと比較してバージョン3は7つと豊富です。 

  

バージョン対応ネットワークETHの貸し出し利回り(2023年4月時点)
Version2 Ethereum 
Arbitrum 
Avalanche 
Fantom 
Harmony 
Optimism 
Polygon
1.67% 
Version3Ethereum 
Ethereum AMM 
Avalanche 
Polygon
1.86% 

以上のように違いがあるので、Aaveを利用する前にはどちらのバージョンを利用するのが適切か検討しましょう。

担保が清算される可能性がある

Aave(アーベ)では、仮想通貨を借りるために、自分の持っている仮想通貨を担保として預ける必要があります。 

しかし、担保にした仮想通貨の価格が市場で大きく値下がりし、担保の価値が借りた仮想通貨の価値よりも低くなった場合はどうなるでしょうか。 

この場合、Aaveは自動的に担保を清算(売却)します。 

清算を回避するためには、より多くの担保資産を預けるか、借りた仮想通貨の一部を返済することで回避できます。 

また、価格の変動が小さいステーブルコインを担保にするのも有効です。 

ハッキングされるリスクがある 

Aaveは、ブロックチェーン上で稼働しているスマートコントラクトというプログラムによって運営する仕組みです。 

このスマートコントラクトにはバグや脆弱性が存在する可能性があります。 

もし、ハッカーによって攻撃や改ざんをされた場合には、ユーザーが預けた仮想通貨が流出する恐れがあります。 

Aaveは、このようなリスクを軽減するために、複数のセキュリティ会社による監査やバグ報奨金制度などを導入していますが、完全に安全であるとは言えません。 

Aaveを利用する際は自己責任で利用しましょう。 

Aave(アーベ)の今後・将来性 

ここまで、Aaveの特徴や使い方を解説してきましたが、Aaveの今後や将来はどうなのでしょうか。 

以下の3点について解説します。 

  • NFTゲーム「Aavegotchi」とメタバース「Gotchiverse」 
  • 実用性の向上やユーザー数の拡大 
  • Aaveのステーブルコイン「GHO」発行によるエコシステムの拡大 

NFTゲーム「Aavegotchi」とメタバース「Gotchiverse」

Aaveは、DeFi(分散型金融)プロジェクトですが、その活動はDeFi以外にも活動範囲を広げています。 

Aaveは、シンガポールのPixelcraft Studiosに投資し、同社はDeFi対応のNFT育成ゲーム「Aavegotchi」を開発しました。 

Aavegotchiは、1990年代に日本でブームとなった「たまごっち」にインスパイアされた、ブロックチェーン上で動くデジタルペットです。 

そして、2022年4月には、Aavegotchiの世界を広げるメタバース「Gotchiverse」がリリースされました。 

AaveはDeFi分野だけでなく、ゲーム分野にも様々なイノベーションをもたらす可能性を秘めています。 

実用性の向上やユーザー数の拡大

Aaveがイギリスの金融行為規制機構(FCA)から、2020年7月に電子マネー機関のライセンスを取得しました。 

これにより、Aaveはイギリスで決済サービスを提供することが可能となり、さらなる利便性の向上が期待できます。 

Aaveは今後、欧州からグローバル市場にもサービスを展開する予定であり、ユーザーの拡大を目指しています。 

Aaveのステーブルコイン「GHO」発行によるエコシステムの拡大

Aaveは独自ステーブルコイン「GHO」の開発を進めています。 

GHOは米ドル価格に固定される、分散型のマルチ担保ステーブルコインです。 

Aaveの将来にとってGHOが重要なポジションになり、Aaveエコシステムの成長に不可欠な部分になる可能性があります。 

最後に

以上、「Aave」の概要から使い方、将来性までを解説してきました。

今後グローバル市場にもサービスを展開する予定であり、ユーザーの拡大が期待される「Aave」について理解し、利用してみてはいかがでしょうか。

 

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