こんにちは。DW3です。
「Arbitrum(アービトラム / ARB)」は、人気ブロックチェーン「イーサリアム(Ethereum)」の課題を解決すべく生まれたレイヤー2ソリューションです。
イーサリアムの課題である、取引の効率とコスト削減に大いに寄与します。
アービトラムの名前を聞いたことがあるけれど、
「どんな仕組みなのだろう?」
「将来性はあるの?」
といった疑問を持つ方もいるかもしれません。
今回の記事では、アービトラムの概要、仕組み、将来性について解説します。 アービトラムの全貌を理解できるので、ぜひ最後までご覧ください。
- Arbitrum(アービトラム / ARB)の概要が分かります。
- なぜ今Arbitrum(アービトラム / ARB)に注目すべきなのかが分かります。
- Arbitrum(アービトラム / ARB)の将来性について理解できます。
- Arbitrumについて詳しく知りたい方。
- Arbitrumという言葉を聞いたことはあるが、イマイチ理解できていない方。
- Arbitrumの将来性について知りたい方。
- 日本、海外の豊富な文献を調査し要点をまとめました。
- 投資対象としての仮想通貨だけではなく、テクノロジーとしてのブロックチェーンを研究している筆者による調査レポートです。
- ブロックチェーン専門家の第三者的視点を交え、記事の信憑性を確認しています。
それでは解説していきます。
Arbitrum(アービトラム / ARB)とは?
Ethereum(イーサリアム)は人気のブロックチェーンプラットフォームですが、処理能力の限界による、ネットワークの混雑、手数料の価格高騰が問題となっていました。
以上の問題を解決するために登場したのが、レイヤー2ソリューションの「アービトラム(Arbitrum)」です。
レイヤー1であるイーサリアムのデータ処理を、レイヤー2のアービトラムに処理を分散させることで、データ処理の効率化や、取引コストを低減できます。
オフチェーンラボ(Offchain Labs)が2021年8月にアービトラムを開発、2023年3月に運営はDAO(分散型自律組織)に移行すると発表しました。
DAOに移行する際には、ガバナンストークンの「ARB」を発行しています。
| 名称・ティッカーシンボル | ARBトークン・ARB |
| トークン種類 | ガバナンストークン |
| 時価総額ランキング | 35位 |
| 時価総額 | 約2100億円 |
| 価格 | 164.9円 |
| 総供給量 | 100億ARB |
| 上場している取引所 | Binance KuCoin Coinbace Kraken Bybit 等 |
Arbitrum(アービトラム / ARB)の仕組み
アービトラムの仕組みには以下の特徴があります。
- イーサリアムのレイヤー2とは
- オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollup)
- 「Arbitrum One」と「Arbitrum Nova」
- EVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性
それぞれについて解説していきます。
Ethereum(イーサリアム)のレイヤー2とは
イーサリアムのレイヤー2は、イーサリアムのネットワーク負荷を軽減するための技術です。
イーサリアムチェーンはレイヤー1で、イーサリアム上に構築されるアービトラムは、レイヤー2に相当します。
イメージとして道路に例えると、レイヤー1が通常の道路で、レイヤー2は高速道路です。レイヤー1で大量の車(取引)が一度に移動すると、道路は混雑します。
しかし、高速道路を使って分散すれば、車は効率的に移動可能です。
■ ネットワークが混雑すると、ガス代が高騰する
イーサリアムは1日100万件トランザクション処理をしているネットワークです。 しかし、イーサリアムの処理能力は毎秒15件であり、ネットワーク容量の限界に達しています。
イーサリアムの需要が高まりネットワークが混雑すると、ガス代(ネットワーク手数料)が高騰し、利用できないユーザーも出てきます。
以上の問題を解決するために、レイヤー2が存在するのです。
■ レイヤー2で取引の処理をして、レイヤー1へ結果をまとめて送る
レイヤー2では、取引の大部分がレイヤー1から独立して処理されます。
処理を分散することで、ネットワークの混雑が減少し、取引コストが削減可能です。 レイヤー2の取引は最終的にレイヤー1に戻り、取引処理が確定します。
オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollup)
レイヤー2の取引結果をレイヤー1へまとめて送ることを、「ロールアップ」といいます。
「ロールアップ」はイーサリアムのスケーラビリティ問題解決に寄与する技術です。
ブロックチェーン外(オフチェーン)でトランザクションを処理し、結果だけをブロックチェーン上(オンチェーン)に登録。
ロールアップは、イーサリアムチェーンのスループットを向上させ、手数料を抑える効果があります。
■ 「Optimistic Rollup」
イーサリアムのロールアップには、2つのモデルが存在します。
「オプティミスティックロールアップ(Optimistic Rollup)」と「Zkロールアップ(ZkRollup)」が存在しますが、Arbitrumは前者のモデルです。
Optimistic Rollupでは、データが正しい前提でレイヤー1に1度トランザクションが書き込まれます。
この「楽観的(Optimistic)」イメージから「Optimistic Rollup」と呼ばれるようになりました。
書き込まれたトランザクションは、不正証明(fraud proof)のスキームで、一定期間中に間違ったトランザクションがあるか検証します。
もし不正であった場合、ブロックを追加したシーケンサーにペナルティが与えられ、以後のトランザクション結果が取り消されます。
「Arbitrum One」と「Arbitrum Nova」
アービトラム(Arbitrum)には「アービトラム ワン(Arbitrum One)」と「アービトラム ノヴァ(Arbitrum Nova)」の2種類のチェーンがあり、それぞれが異なる目的を持っています。

「Arbitrum One」は、アービトラム最初のロールアップチェーンです。
イーサリアムのセキュリティを継承しており、分散型金融(DeFi)やNFTなどに向いています。
一方、「Arbitrum Nova」は、AnyTrustプロトコルを実装したチェーンです。
特定のグループが取引データを保存し、ネットワークを拡大する技術「AnyTrust」を使っています。
完全に分散化はできませんが、「Arbitrum One」より低い手数料で利用可能です。
ゲームやソーシャルアプリなどの利用に向いています。
EVM(イーサリアム仮想マシン)との互換性
アービトラムはEVMが実装されているため、互換性が高いレイヤー2スケーリングソリューションです。
EVMは、スマートコントラクトを実行する「翻訳機」の役割を果たします。
イーサリアムで用いられるプログラミング言語のSolidityで書かれたソースコードは、アービトラムで稼働可能です。
EVMにより、イーサリアムを基盤として開発されたDAppsは、アービトラムへと簡単に移植できます。
実際にイーサリアム環境で開発されたUniswapやCompoundなどのDAppsが、低コストで運用できるアービトラムを採用しています。
Arbitrum(アービトラム / ARB)の特徴とメリット
アービトラムの主な特徴とメリットは、以下の通りです。
- 高速かつ低コスト
- Arbitrum DAOによる運営
- ARBトークンのエアドロップ
- アービトラムニトロ(Arbitrum Nitro)
それぞれについて解説していきます。
高速かつ低コスト
アービトラムのロールアップ技術により、ブロックチェーンのスループットが向上します。
イーサリアムで取引するよりも手数料が大幅に削減できるなど、ユーザーにとっても大きなメリットです。
Arbitrum DAOによる運営
Arbitrum DAOは、イーサリアムチェーンを基盤にした分散型自律組織(DAO)です。
ARBトークンを持つ人々が中心となり、提案や投票を通じて組織の運営や技術の変更を決めます。
Arbitrum DAOが設立される前は、Arbitrum Foundationがアービトラムを運営していました。
Arbitrum DAOの設立後も、Arbitrum Foundationは技術的なサポートや運営プロセスの支援を続けています。
ARBトークンのエアドロップ
ARBトークンは、アービトラムネットワーク上での活動の報酬として発行され、2023年4月25日から配布されています。
アービトラムは、このARBトークンのエアドロップを通じて、早期のユーザーや開発者に対する報酬を提供し、アービトラムエコシステムの成長を後押ししました。
アービトラムニトロ(Arbitrum Nitro)
Arbitrumの2つの主要なサービス、「Arbitrum One」と「Arbitrum Nova」は、Arbitrumのスケーラビリティを向上させる新しい技術「アービトラムニトロ(Arbitrum Nitro)」が実装されています。
2022年8月に、オフチェーンラボによって実装され、イーサリアムの7倍のスループットと低料金を実現しました。
Arbitrum(アービトラム/ARB)の将来性と今後の予想
ここからはアービトラムの将来性と今後について、以下のポイントを解説していきます。
- DAOによる民主的な意思決定と開発の進行・コミュニティの拡大
- レイヤー2ソリューションの競合
- アービトラムのプログラミング言語「スタイラス(Stylus)」
DAOによる民主的な意思決定と開発の進行・コミュニティの拡大
アービトラムはDAO(分散型自律組織)へと移行しました。
DAOでは、ARBトークンがエコシステムにおいて、重要な役割を果たします。
- ガバナンス
- 資金調達
- インセンティブによる開発促進
Arbitrum DAOは、Arbitrumネットワークを完全な分散型にする第一歩です。
今後ネットワークの運営に参加できる人々が増え、より民主的で開かれたネットワークになる可能性があります。
レイヤー2ソリューションの競合
アービトラムは、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するためのレイヤー2ソリューションです。
アービトラム以外にも、以下のようなレイヤー2ソリューションプロジェクトと競合しています。
- Loopring
- Polygon
- zkSync
- Optimism
- Starkware
以上のレイヤー2ソリューションも、アービトラムと同様に、イーサリアムのスケーラビリティ問題を解決するために設計されています。
アービトラムがレイヤー2ソリューションとして価値の向上や維持をするには、以下の点が重要となるでしょう。
- 低コストで高速なトランザクション処理を実現
- 多くの開発者やユーザーから支持を得る
- 安全なプラットフォームを構築

また、現時点では、イーサリアムレイヤー2ソリューションのTVLランキングにて、Arbitrum Oneが57.2億$で1位に位置しています。
TVLとは、ロックされた預かり資産の額を指し、DeFiの市場規模を測る際に利用される指標です。
Arbitrum Oneの次には、
- OPMainnet(Optimism):21.4億$
- zkSync Era(zkSync):6億7500万$
と続いています。
アービトラムのプログラミング言語「スタイラス(Stylus)」
アービトラム向けのプログラミング環境「スタイラス(Stylus)」をオフチェーンラボ(Offchain Labs)が2023年2月7日に発表しました。
スタイラスは、アービトラムの新しいプログラミング言語で、RustやCといったプログラミング言語をアービトラムワン(Arbitrum One)やアービトラムノヴァ(Arbitrum Nova)に展開できます。
EVMと互換性があり、高速で低コストなのが特徴です。
Stylusは2023年中のリリースを予定しています。
仮想通貨Arbitrum(アービトラム/ARB)の購入方法
アービトラムのトークンであるARBは、国内取引所に上場していないため、以下の海外取引所を利用して購入できます。
- Coinbace
- Kraken
- Bybit
国内取引所からBTCやETH、XRPなどの仮想通貨を送金して、ARBを購入することが可能です。
Arbitrum(アービトラム/ARB)の利用方法
アービトラムを利用するためには、まずメタマスク(MetaMask)などのウォレットにアービトラムを追加する必要があります。
また、アービトラム(ArbitrumBridge)を利用して、イーサリアムからアービトラムへ資産を移動、またはその逆も可能です。
メタマスク(MetaMask)へのアービトラム(Arbitrum)追加方法:ChainListの利用

メタマスクにアービトラムを追加するには、「ChainList」というサービスを利用すれば簡単です。
ChainListのウェブサイトにアクセスし、アービトラムを検索して「Connect Wallet」をクリックするだけで、メタマスクにアービトラムを追加できます。
アービトラムブリッジ(ArbitrumBridge)の利用方法

Arbitrumブリッジを利用すると、イーサリアムからアービトラムへ資産を移動できます。
手順は以下の通りです。
- Arbitrumブリッジのウェブサイトにアクセス
- ウォレットを接続
- 移動したい資産と量を選択して「Move funds to Arbitrum(One or Nova)」を選択
以上で、資産の移動が開始されます。
最後に
以上、「Arbitrum(アービトラム / ARB)」の概要から仕組み、将来性までを解説してきました。
「Arbitrum(アービトラム)」はEthereumブロックチェーンのスケーリングに関する革新的なソリューションであり、ブロックチェーンの将来において重要な役割を果たすことが期待されています。
ぜひ知識を深め、利用してみてはいかがでしょうか。
本記事を執筆しているKICK ZA ISSUE株式会社では、日本初トークンが貯まる人材マッチングプラットフォームである「コンサルデータバンク」を運営しています。
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